ご相談の内容
妹に囲い込まれていた母が亡くなりましたが、公正証書遺言を残しており、全ての遺産を妹に相続させるという内容でした。もう関わりたくないのですが、亡父から引き継いだ同族会社の株式も妹が相続したので、遺留分で同族会社の株式を買い取ってもらいたいです。
当事務所の対応と結果
STEP
まず、遺産の全体を把握するため、遺言執行者である相手に対し、遺産目録と関連資料の交付を求めました。相手が必要な会社の資料を提供しつつ、遺産目録と関連資料を確保することができました。
STEP
感情的な対立が激しかったため、早めに調停を申し立て、調停では、あえて現金と株式の買取りの両睨みで進めました。
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何にでも反論し、話が脱線しがちな相手に対し、必要なことだけ合理的に説明するよう努めました。最終的には、億単位の遺留分を認めさせ、同族株式も全て買い取ることができました。
解決のポイント
遺留分侵害額請求は金銭請求ですので、同族株式を買い取るためには、相手の同意が必要でした。そのため、プライドの高い相手を真っ向から否定はせず、かといって無関係な話に付き合うこともせず、必要なことだけ合理的に説明することに注力しました。
感情的な対立が激しいからこそ、相手の性格を把握し、相手のペースに合わせないようにしたことが解決のポイントとなりました。