多数の相続人と調整し、相続登記せずにそのままになっていた相続不動産を売却できた事例

ご相談の内容

母が亡くなったので、都内にある相続不動産を売却したいと思っています。その不動産は先祖から代々受け継がれてきたものですが、不動産登記簿を見ると、昔から相続登記をしておらず、誰と共有しているのかも分からない状態です。相続不動産を売却するにはどうしたらいいのでしょうか。

当事務所の対応と結果

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不動産登記簿に反映されていない過去の相続をすべて遡り、相続人の調査を行う必要がありました。そして、多数の戸籍謄本と戸籍の附票をあつめ、相続登記をするために必要な相続人の所在をすべて洗い出しました。

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20人近い相続人全員に手紙を送り、現在の状況と必要な作業を説明しました。なかなか対応してくれない相続人もいましたが、相続の仕組みやメリットを一つ一つ説明し、最終的には理解していただきました。

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遺産分割協議証明書を相続人全員から取り付け、無事、塩漬けとなっていた数億円の相続不動産を売却できました。

解決のポイント

本件の相続不動産を処分するには、まず過去の相続をすべて遡り、不動産登記簿に反映させる必要がありました。相続人全員と遺産分割協議をする必要がありますが、一人でも漏れてしまうと無効になるため、相続人の調査を慎重に行いました。遺産分割協議も、相続人全員でまとめる必要があるため、丁寧に説明し、粘り強く対応しました。

相続法を正確に理解するだけでなく、多数の相続人に対して臨機応変に対応する調整力が解決のポイントとなりました。