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【判例解説】遺産共有持分と他の共有持分が併存する場合に「共有物分割→遺産分割」の順で処理すべきと判断した事例(最高裁平成25年11月29日判決)
判例の基本情報 裁判所:最高裁判所 判決日:平成25年11月29日 事件番号:平成22年(受)第2355号 事件名:共有物分割等請求事件 結論:一部上告棄却・一部上告却下 結論 相続人以外の第三者が混在する共有不動産は、まず共有物分割で共有関係を解消し、そ... -
【判例解説】遺産分割協議書は通謀虚偽表示や錯誤により無効との主張を否定した事例(東京地裁平成28年10月19日判決)
30秒で要点 結論:百日法要後の親族会で作成・署名押印した遺産分割協議書は有効とされ、原告の無効確認等の請求は棄却。理由:本件の遺産分割協議書は、「遺産分割協議書」と明示し、日本の預貯金と土地持分等を配偶者が相続する内容。実印・印鑑証明持参... -
【判例解説】遺産の全貌を知らされずに署名した遺産分割協議を無効とした事例(東京地裁平成27年4月22日判決)
判例の基本情報 裁判所:東京地方裁判所 判決日:平成27年4月22日 事件番号:平成25年(ワ)8188号 事件名:不当利得返還等請求事件 結論:一部認容・一部棄却。二つの遺産分割協議は、いずれも要素の錯誤により無効。 結論 本判決(東京地裁平成27年4月22... -
【判例解説】遺産分割調停の無効→地方裁判所では判断できないとした事例(東京高裁平成29年5月31日判決)
30秒で要点 結論:遺産分割など別表第二にあたる家事調停の「無効」は、地方裁判所(地裁)では判断できません。家庭裁判所での手続が前提です。理由:家事調停は家庭裁判所の専門手続であり、家庭裁判所の専属的管轄(その裁判所だけが扱う権限)に属する... -
なんとか代償金を値切ろうとしてくる相手に対し、根拠に基づいて説得し、合理的な金額の代償金を支払わせた事例
ご相談の内容 母が亡くなり、現在、兄と遺産分割協議をしています。兄は居住している実家不動産を取得しようとしていますが、不動産の評価額に差があり、代償金の金額が決まりません。これ以上自分で交渉することが難しいので、代理人として、遺産分割協議... -
こちらには必要のない不動産の共有持分を引き取ってもらい、メリットのある遺産分割協議を成立させた事例
ご相談の内容 夫が亡くなりましたが、私は後妻で、前妻との間には子がいます。手書きの遺言書は残されており、私と息子に全ての遺産を相続させるという内容でした。ただ、前妻の子とは仲が悪いわけではなく、ある程度遺産を分けてあげたいと思っています。... -
面識のない代襲相続人からの協力を取り付け、相続不動産を早期に売却できた事例
ご相談の内容 祖母が亡くなりましたが、その前に相続人である母は亡くなっており、私は代襲相続人になります。祖母の自宅を売却したいのですが、叔母も亡くなっており、その息子が代襲相続人になります。ただ、お互い面識がありませんので、自分で遺産分割... -
自分が提案した遺産分割案を撤回しようとした相手に対し、法的な反論により諦めさせ、有利な遺産分割協議を成立させた事例
ご相談の内容 父が亡くなり、遺産分割協議をする必要があります。ただ、もう一人の相続人である姉とは没交渉だったので、自分で遺産分割協議をするのは抵抗があります。代理人として、遺産分割協議をしてもらえないでしょうか。 当事務所の対応と結果 STEP... -
双方で特別受益を主張し合い、調停目前となるも、落とし所を探り、法定相続分で遺産分割協議を成立させた事例
ご相談の内容 父が亡くなり、腹違いの兄弟と遺産分割協議をしています。しかし、相手は法定相続分以上の相続を求めており、納得できません。こちらが求めているのは法定相続分で遺産分割することだけですので、代理人として、遺産分割協議をしてもらえない...