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【判例解説】日付の訂正に形式不備があっても、遺言を有効と判断した事例(東京地裁平成19年7月12日判決)
30秒で要点 結論:自筆証書遺言の「日付の訂正」は、方式が一部欠けても、事情次第では有効と判断され得る。理由:訂正の外形と遺言者の意思が明確で、公平を害さない特段の事情が揃っているため。注意点:あくまで例外的判断。通常は「変更箇所の指示・変... -
【判例解説】意思能力を欠く被相続人に遺言を作成させた行為を「遺言書の偽造」とし、相続欠格と判断した事例(広島高裁平成14年8月27日判決)
判例の基本情報 裁判所:広島高等裁判所 判決日:平成14年8月27日 事件番号:平成13年(ネ)第24号 事件名:土地所有権確認請求控訴事件 結論:控訴棄却・予備的請求棄却(原判決維持) 結論 遺言者が意思表示できない状態を利用して相続人が公正証書遺言... -
【判例解説】認知症で認知機能が低下していても、遺言の内容が単純であることを理由に、遺言公正証書を有効とした事例(東京地裁令和6年5月27日判決)
30秒で要点 結論:認知症の診断があっても、遺言の内容と法的効果を理解できる程度の判断力があれば遺言は有効となり得る。理由:本件では遺言内容が「全財産を二女に相続させる」等の単純な内容で、作成当時の認知機能低下はあっても遺言能力(遺言の内容... -
【判例解説】相続させる遺言でもらうはずの人が先に死亡したら効力なし(最高裁平成23年2月22日判決)
30秒で要点 結論:相続させる遺言でもらうはずの人が遺言者より先に死亡した場合、相続させる遺言は原則として効力を生じません(特段の事情がない限り)。理由:遺言者は通常、遺言時点の特定の推定相続人に取得させる意思にとどまり、代襲者(亡くなった...
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