判例解説– category –
-
判例解説
【判例解説】名義株にも民法163条の取得時効が成立し得ると判断した事例(東京地裁平成21年3月30日判決)
この記事のポイント 争点株主名簿上の名義人が長期間権利を行使した場合、株式を「時効」で取得できるか? 結論裁判所は、株式(株主権)も民法163条の「所有権以外の財産権」に含まれ、時効取得の対象になると判断した。 ポイント「名義だけ貸している」... -
判例解説
【判例解説】長期間返済されなかった貸付金を特別受益と認定し、妻に終身の配偶者居住権を認めた事例(福岡家裁令和5年6月14日審判)
この記事のポイント 争点未返済の貸付金は「遺産の前渡し」になるか?また、妻は自宅に住み続けられるか? 結論裁判所は、請求しなかった貸付金は「債務免除による特別受益」と判断し、妻に「終身の配偶者居住権」を認めた。 ポイント親族間の金銭貸借は、... -
判例解説
【判例解説】名義株を遺産と認めるには「自己資金で取得したことの立証」が必要と判断した事例(東京高裁平成24年2月8日判決)
この記事のポイント 争点:創業者が他人名義で管理させていたとされる株式は、「創業者の遺産」として相続できるか? 結論裁判所は、創業者個人の資金で購入した証拠がないとして、遺産には当たらないと判断した。 ポイント名義株と認められるには、「故人... -
判例解説
【判例解説】養子縁組前の「連れ子」は親の兄弟姉妹(養親の実子)を代襲相続できないと判断した事例(最高裁令和6年11月12日判決)
この記事のポイント 争点:親が養子縁組をする「前」に生まれていた子(連れ子)は、親の兄弟姉妹(養親の実子)の遺産を代襲相続できるか? 結論:最高裁判所は、「代襲して相続人となることはできない」と判断した。 ポイント:養子縁組の時期と出生の順... -
判例解説
【判例解説】遺産としての共有持分と通常の共有持分が混在する不動産の共有物分割請求を認めた事例(最高裁平成25年11月29日判決)
この記事のポイント 争点遺産分割が終わっていない共有不動産を、「共有物分割」により解決できるか? 結論裁判所は、賠償金による共有物分割を有効とし、その金銭は「遺産」として保管すべきと判断した。 ポイント受け取った賠償金は個人のものにならず、... -
判例解説
【判例解説】遺産分割前の預貯金を差押えた債権者による分割請求を認めた事例(東京地裁令和3年11月19日判決)
この記事のポイント 争点遺産分割協議が終わっていない預貯金を、債権者は強制的に分割して受け取ることができるか? 結論裁判所は、債権者(原告)の請求どおり、差し押さえた金額分の分割と単独取得を認めた。 ポイント相続手続きを放置していると、第三... -
判例解説
【判例解説】日付の訂正に方式不備があっても、遺言を有効と判断した事例(東京地裁平成19年7月12日判決)
この記事のポイント 争点法律が定める厳格な方式を守っていない「遺言書の日付訂正」は有効か? 結論裁判所は、遺言者の真意に疑いがなく、無効とすることがかえって正義に反する場合は「有効」と判断した。 ポイント遺言書の内容を変更したい場合は、トラ... -
判例解説
【判例解説】意思能力を欠く被相続人に遺言を作成させた行為を「遺言書の偽造」とし、相続欠格と判断した事例(広島高裁平成14年8月27日判決)
この記事のポイント 争点重度の認知症で意思疎通ができない被相続人に、公証人を呼んで遺言を作らせる行為は「偽造」にあたるか? 結論裁判所は、夫の行為を「遺言書の偽造」と認定し、夫は妻の遺産を一切相続できない(相続欠格)と判断した。 ポイント認... -
判例解説
【判例解説】認知症で認知機能が低下していても、遺言の内容が単純であることを理由に、公正証書遺言を有効とした事例(東京地裁令和6年5月27日判決)
この記事のポイント 争点アルツハイマー型認知症と診断された後に作成された遺言書は有効か? 結論裁判所は「遺言内容が単純であれば、当時の能力でも理解できた」として有効と判断した。 ポイント「認知症=遺言無効」ではないため、遺言の内容をシンプル...
